『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか。スピードは最強の武器である』中島聡【著】の読書感想文。

 今日紹介する本の著者、中島聡さんは、「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」などの概念を生み出した元マイクロソフトの伝説のプログラマーです。

 この本はタイトル通り「スピードを武器にしてさっさと仕事を終わらそうぜ」という趣旨の本なのだけれど、他の時間術の本とは違いマリオカートの「ロケットスタート」ドラゴンボールの「20倍界王拳」、「飛行機を組み立てながら崖を飛び降りろ」など面白い表現がありたくさんあり、楽しく読み進めることができるよ。

 すぐに実行できるノウハウが詰まっているので、「仕事がなかなか終わらない、いつも定時で帰れない、締め切りギリギリになってから仕事を頑張ってしまう」といった仕事の癖を持っているのであればお勧めできます。
 解決のヒントが必ずあると自負するよ。

 わたしも中々仕事に手をつけず、後回しにしてしまい、「ラストスパートで何とかなるでしょ」とつい思いがちなんだけれど、そういう時は毎回残業やら休日出勤やらで大変な思いをすることになるよね。

グッときたところを3箇所引用

 そんな経験がよくあるという方へ、今回は3箇所だけを引用して紹介。
 引用したい箇所は20箇所以上あったけれど厳選しました。

第1位 

 とにかく最初の2日間に8割終わらせることを目標にロケットスタートを切ります。私は大体、この期間にソフトウェアの大まかな設計を作り上げます。企画書を書いている人は、この期間に企画書の大枠を書き上げます。マーケティングプランの構築をしている人は、そのプラン全体の構築を行います。作曲やライティングをしている人は、枝葉を気にせず一気に最後まで書き上げます。考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えるのです。
 手を動かしたら何も考えられないんじゃないかと思うかもしれません。しかしそれを否定する言葉があります。「案ずるより産むが易し」。手を動かせば頭も動くのです。頭が動くかどうかというメタレベルの思考ばかり続けているから、ベタレベルの思考ができなくなるのです。言い訳とか、不安とか、疲れているからとか、馴れていないからとか、そんなことはどうでもいいので「8割完成」という一つのゴールに向かって爆進してください。
 8割終わらせることができれば、締め切りまでにはほぼ確実に終わるはずです。つまり言ってしまえば8割終われば仕事は終わったようなものです。
 このロケットスタートの2日間は、私はメールもフェイスブックもやりません。不本意に時間を取られかねないものはすべてシャットアウトします。普段仕事の合間に何げなくやってしまう、コーヒーを淹れてみたり、散歩に出てみたりといったこともしません。とにかく仕事のことだけ考え続けます。
 もっと言えば、最初の2日間は同僚や上司からごはんに誘われても断ります。メールもチェックしないわけですから、2日間は完全に現実から去った仙人のようになっています。そして3日目に人間界に現れるというわけです。
 2日間くらいなら、同僚や上司を無視していてもなんとか関係を修復できます。2日間というのは、人間関係を破壊しないギリギリのラインなのです。だから私は2日間はメールもごはんの誘いも無視して仕事をします。

 このことは仕事でも何でも色々なことの進め方に応用できるね。
 このブログ記事の書き方でも料理の作り方でも、宿題の仕方でも何でも応用できるよね。

 全体の時間のうち、最初に2割でほぼ8割がたの完成まで持っていく。
 最初の2割の時間で一気に書き上げ、プロトタイプを作ってします。
 残りの時間は枝葉を整えながら気楽に流し、完成へ持っていく。 

 仕事中に周りから話しかけられたり中断されることって多々あると思うけれど、中断されない朝の時間の重要性やメールチェックに力を注がないといったことも述べられています。

第2位

 それは、「自分が本当にやりたいことを見つけろ」という、とても単純な話です。言い方を変えて「わがままに生きろ」でも「自分に正直に生きろ」でも「本能にしたがえ」でも良いのですが、結局のところは「一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ」という話です。
 集中力を無理に引き出さなければいけない仕事をそもそもするな、ということです。そういった仕事は、本当はあなたがやりたくない仕事であり、そもそもそういう仕事に対して本質的な集中力を発揮するのは難しいという話です。
 天職という言葉があります。サッカーの本田圭佑君やフィギュアスケートの羽生結弦君のような「その道の達人」のことを指すと勘違いしている人もいますが、それは少し違います。
 天職とは、「運命で定められた、天から授かった好きで好きでしょうがない職業」のことです。子どもが大好きで子どもたちの心をつかむのが誰よりも上手な小学校の先生。30年もパンを焼き続けてきたのにいまだに「もっとおいしいパンを作りたい」と努力し続けるパン職人なんかは天職に恵まれた例だと思います。言いかえれば天職とは、「傍から見ると苦しそうだが、本人にとってはそのこと自体が喜びであり、いつまでもやっていたい仕事」のことです。
 そもそも本田君も羽生君もそのこと自体が好きで好きでしょうがなくて、努力を努力とも思わない圧倒的な努力を積み重ねているのです。私は、そうじゃないのに大成した人を、未だかつて一人として見たことがありません。
「自分には才能がないから天職なんか見つけられない」とネガティブに考える方もいるかもしれませんが、これも間違いです。重要なのは楽しくて楽しくてしょうがないかどうかの、ただ一点のみだからです。
 人生の時間は、その大半を社会人としてすごします。学校を卒業して就職をし、現役から退くまで30年〜40年の間、毎日毎日仕事をしてすごします。つまり人生の半分くらいは仕事なのです。したがって、仕事をいかに楽しめるかが人生における重要な問題になります。天職を見つけられるかどうかは人生という時間を左右するのです。

 今の仕事は間違いなく天職ではないなぁ、、、(笑)
 添乗の下見は自腹を切ってでも行きたいから、これは間違いなく好きなことなんだけれど、添乗は好きではないんだよね。
 仕事は一瞬の達成感や、解放感を得るためだけにやっている気がするよ。
 間違っても好きで好きでしょうがないとか、楽しくて楽しくてしょうがないって胸を張って言えないよね。
 もう時間の無駄遣いなんだろうか。
 仕事を通した自分の成長感も、最近は目立っては感じられないしね。

第3位

 何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだということを言いたいのです。つまり、崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていくのです。

 勉強についても上記のように述べられています。
 僕は海外添乗のために英語の勉強を継続してきたけれど、海外添乗って年に1回、多くて2回だから英語を使う機会って本当に少ないんだよね。
 必要に迫られていないから、なかなか勉強が継続できないし、身が入らない。
 いつか来る添乗のために勉強しておこう、勉強していれば海外添乗の仕事が来る、と考えていたけれど必要に迫られない勉強って本当に苦痛なんだよね。
 だから今ではもう英語の勉強はやめてしまったよ。
 勉強したことは残っているし、また機会がきたら付け焼き刃で対応するしかない。

 本書では勉強のための勉強は不要だと書かれているよ。
 

あとがき

 本書は手元に置いて何度も読み返したくなる、そんな本です。
 実際に軽く10回は読み返しました。
 色々な時間術を試している方、仕事の進め方に悩みを持っている方、ドラゴンボールに興味のある方は読んで損はないと確信しています。 

 今日はこの辺で、またね。

P.S. 一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ。

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ねじねじ

千葉県在住、都内旅行社勤務 【毎日】本を読む、ブログを書く、走る。 【ときどき】旅をする、泳ぐ、筋トレをする、映画を観る、音楽を聞く、ゲーセンでガンダム・マキブON(初代ガンダムを操縦)をする。 ★嫌いなものは口内炎、胃カメラ、かけひき、じんましん(仕事のストレスより発症し、現在休職中) ★雑記ブログ『社畜たちの沈黙から、親愛なる君へ』運営中 ★旅行社で法人営業担当18年目。ときどき国内海外問わず添乗中 ★年度目標は読書365冊、ブログ365記事、体重60kg 全て願望である