【読書感想文】『ビートたけしのオンナ論』ビートたけし【著】

ねじねじ(@hAPG9DWcCb0eS01)です。

『ビートたけしのオンナ論』ビートたけし【著】を読んだので紹介します。

たけしさんの本はどの本もそうだけれど、歯に衣着せぬ表現が本当に気持ちがいい。
本書も女性に対して遠慮なくバッサバッサと言いまくり、それでいて笑いや涙も混ぜられていて、読後感はとてもスッキリとしたものとなっています。

僕が尊敬する一人、北野武さんは歴史上の人物なんじゃないかなと思うんだよね。
あらゆるパート(お笑い、映画監督、歌、ピアノ、小説、詩、美術、数学、野球、ベンチプレス、タップダンス、ゴルフ、ボクシング、カラオケ、司会など)で才能を発揮できるすごい人で、そんな歴史上の人物のような人をリアルタイムで見れるというありえないことが素直に面白いと思ってしまう。

そんな方の本が読めることは、間違いなく言いようのない喜びの1つなんだよね。
今でも、たけしさんの本が出たらすぐに購入してしまいます。

たけしさんの言葉には嘘がなく、正直。
ここが一番好きなところですね。

ビートたけしさんの著作一覧

北野武さんの著作一覧

こんな人にオススメ

  1. ビートたけしさんが好きな人
  2. 女性が好きな人
  3. 芸能界に興味がある人、興味がない人、どちらでも。

本書を読めばビートたけしさんの考えていることが、女性を通じて知ることができます。
「オンナとは、オトコとは」のテーマを行ったり来たりしながら、時には過去の著作には書かれていないたけしさん自身の女性関係の言及もあり、惹きつけられます。

芸能界に興味がなくついて何が起きているのか知らない方も、たけしさんの言葉で面白おかしく読み進めることができます。

芸能人だけではなく、政治家、文化人についても書かれているのも興味深いところですね。

自分のこころにグッときたところベスト3

第1位 おふくろとの決別

そうやって勉強から逃げ回っていたオイラだけど、なんとか明治大学に滑り込むことができたのはやっぱりおふくろのお陰もあっただろう。
ところがオイラは、大学に入れたのは自分の力だと思っていたし、アルバイトも始めて自活できるようになっていたから、ムクムクと反抗心が湧き上がってきたんだ。いつまでもおふくろの言いなりになる必要はない。家を出よう、一人暮らしをしようと決意した。
とはいえ、正面切って言えば大騒ぎになるのはわかっていたから、おふくろがいないときを見計らってトラックを家に横付けにして荷物を運び出すことにした。ところが、そこにおふくろが帰ってきてしまった。「どこに行くんだ!」と怒鳴るおふくろに「一人暮らしをするんだよ」と言い返すおいら。「なにォ、この恩知らず!おまえのような人間は一人で野垂れ死ね!」と言うおふくろを無視してオイラはトラックに飛び乗った。おふくろはカンカンに怒っていたけど、バックミラーをのぞくと、ずっと外で立って見てるんだ。その姿を見るのはやっぱりつらかったね。
〜〜〜 中略 〜〜〜
それからしばらくして、オイラは大学を辞めたんだ。それは人生の中で一番勇気が要った瞬間だったと思う。なにしろ、おふくろがずっと期待していた学歴を勝手に捨てちゃったわけだからね。おふくろには悪いことをしたと心から思うよ。だけど、そうでもしないとおふくろの呪縛から逃れることなんてできなかったんだ。それほどオイラにとっておふくろの存在は強烈だった。

何かを辞め、何かを始めるには人の悲しみを乗り越えなくてはならない。

この部分を読んで、そんなことを思いました。

お母さんの縛りを振り切るために、一人暮らしへ旅立つ場面は泣けますね。
お母さんもたけしさんもお互い悲しかったに違いない。

呪縛から逃れるためには学歴まで捨てなくちゃならない。
教育一筋で育てられてきたがための重い学歴。
僕がたけしさんの立場だったら捨てられるだろうか。
たけしさんはそんな学歴を捧げたからこそ、得るものがあったのだろう。

僕も会社を辞めるには色々なものを捨てる覚悟がなくてはならない。
その覚悟を持てて初めて会社を辞められるのだと感じました。
大きな重いものを捨てるだけのエネルギーはあるだろうか。
僕にはまだ残っているだろうか。

そんなことを読みながら思ったよ。

第2位 女は芸の肥やしはウソ

昔から「酒と女は芸の肥やし」なんて言うけど、あれは大ウソだよ。ずっと芸事をやっていればよかったよ。酒と女につぎ込んだ時間が一番悔いの残ることだよね。
芸の力っていうのはやっぱりすごいんだ。「遊びをするから、男女の心の機微や人情がわかるんだ」なんて言うヤツもいるかもしれないけど、そんなものよりも、しっかりした芸を持ってるヤツにはやっぱり勝てないんだよ。
遊んでた時代に、もっと楽器なんかをちゃんとやって、芸事の稽古を積んでいたら、いまごろ、お笑いからバンドから全部できるようになってたと思う。でも、結局中途半端に終わったのは、やっぱり売れた自分がうれしくて、目先の酒と女にカネを使って芸の大切さに気が付かなかったってことだろうな。
もっともオイラはまだ早く気が付いた方だったっていうか、被害が少なかったほうだと思う。どっぷり遊びに遣ってダメになった芸人はいっぱいいるからね。
それに基本的にオイラは女と一緒にベッドに入ってても、枕元にはいつもノートを置いてあったんだ。エッチの真っ最中にいいネタを思い付いてノートに書いてて怒られたことなんか一度や二度じゃない。腰振ってる最中に「ちょっと待ってくれ」ってノートを開いてネタを書いて「あっはっは」と笑ってたら、「この人、大丈夫?」とか「気持ち悪い」って言われたからさ。
結局、いいネタっていうのは快感なんだよ。セックスの快感っていうのは射精したときの一瞬で終わるけど、「これはおもしれェ!」っていう芸事の快感は延々と残るヒロポンみたいなもんなんだ。だから、一度病みつきになったらやめられないんだよ。

たけしさんの振り子理論とは逆の言葉だね。

たけしさんは以前は「とにかく遊べ。遊びができない奴は仕事もできない。思いっきり遊べば、振り子のように反対に振れていい仕事ができるんだ」と言っていたけれど、今回は芸を身につけないとダメだと説いているね。

遊んでも絶対に勉強することを怠ってはならないという教訓。
勉強することの大切さを改めて説いた文章。

たけしさんクラスの大物が言うと、やっぱり改めて勉強は大事なものなんだと痛感するよね。

第3位 下がる女の有難味

ところで、最近つくづく思うんだけど、女の有難味っていま下がっているんじゃないのかな。だって、ここ数年で、女なしでも独身男が生活できるようなグッズやサービスが増えたんだろ?
アダルトビデオなんかも「こんな子が裸になるのかよ」ってかわいい子が本番までやっちゃうからすごい時代だよね。それにTENGA(男性専用のオナニーグッズ)っていうのがまたいい道具なんだって(笑)。水道橋博士とかに聞いたら本物の女よりも感触がいいらしい。それを使って、かわいい子の本番見ながら抜いちゃったら、本物の女とやるのなんか面倒くさくなっちゃうんじゃねえかな。いま風俗に勢いがないのも、グッズがすごいからかもしれないね。性風俗なんてオナニーよりもいいもんじゃなきゃ成り立たないのに代替品に負けてたら世話ないよ。
ヴァーチャルリアリティの世界もすごいらしいね。CGでつくった女の子のクオリティが高くて、CGの子に恋までしちゃってラブレターまで書く男の子も出てきてるんだって?しかも、それが普通の学生だとか、サラリーマンだっていうんだから、びっくりするよ。CGでつくった女の子に恋ができるようになったら、誰も、リアルだけど不細工な女にカネなんか出さなくなるよ。

確かに草食系が増えた気がするね。
ガツガツしていないというか、会社の新入社員を見ても女性を追いかけているような感じの男性は減っている気がするよ。

風俗、風俗っていう男も減っているしね。
動画もいつでも見られるし、手軽な世の中になった気がする。
道具もすごく進化しているし、そんなことも影響してガツガツした男性は減ってしまったのかな。

永遠に女性を追いかけているたけしさんは格好良かったけれど、最近は性欲がなくなっているということが書かれています。

なお、現在アマゾンプライムでたけしさん主演の映画『女が眠る時』を観ることができます。

あとがき

たけしさんはどんなに飲んで帰ってきても、1ページでも本を読む姿勢に憧れ、共感したものです。

とてつもなく売れているのに、謙虚で勉強家、努力家。
頭も天才的だし、言葉も切れる。
なんでもできるし、すごい人だよね。

一度会って、そのオーラを確かめたいですね。

同じ時代に生まれたことを感謝します。

今日はこの辺で、またね。

P.S. 切り口がいつも新鮮で脳に響くんだよね。

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ねじねじ

千葉県在住、都内旅行社勤務 【毎日】本を読む、ブログを書く、走る。 【ときどき】旅をする、泳ぐ、筋トレをする、映画を観る、音楽を聞く、ゲーセンでガンダム・マキブON(初代ガンダムを操縦)をする。 ★嫌いなものは口内炎、胃カメラ、かけひき、じんましん(仕事のストレスより発症し、現在進行形) ★雑記ブログ『社畜たちの沈黙から、親愛なる君へ』運営中 ★旅行社で法人営業担当18年目。ときどき国内海外問わず添乗中 ★年度目標は読書365冊、ブログ365記事、体重60kg 全て願望である